5月22日(月)

この日は解析セミナーで私が講演することになっていました。

10:15 - 12:00 Toshiyuki Sugawa "A remark on the Ahlfors-Lehto univalence criterion"

2週間前にこのタイトルで予定が出てしまっていたらしいので、まあ客の数はその時と同じだろうと思っていましたが、やはりそんなものでした。それにしても、レヒトさんが退官されてからはもうこの手のことを研究してる人はヘルシンキにはいなくなってしまったのでしょうか。昼食時にヴオリネンさんから聞いたところでは、ゲーリングの学生でそういうことをやっている人がいたとのことですが、名前はフィンランド人っぽかったですが聞き覚えがなく、よく分かりませんでした。(ミッラとか言ってたかな?) ヴオリネンさんからも訊かれましたが、確かにこの方面の結果は1985年以後はほとんど出ていないような気がします。

午後からは4時半くらいまでずっとWangさんと話をしていて、その後部屋に戻るとヴオリネンさんが呼んでいる、とのことだったので彼の部屋に行ってまたしばらく話をしていました。それは研究に関するsuggestionで、3点穴あき球面の双曲距離と比較可能な分かりやすい距離が構成できないか?というものでした。これまで、比較可能な量については少し考えたことがありましたが、さらに距離であるようなものを構成するというのは結構難しい話ですが、とりあえず考えてみましょうということになりました。(たぶん、いかに見つけるかというのが難しい問題で、見つかってしまえば理解するのは易しい話だとは思いますが。)

なお、この日は京大の数学教室からEMSが届いていました。日付をみてみると、4日間で着いていることになります。ただ、普通の航空便でも結構早いみたいなので、どの程度の効果があるのかはもう少し調べてみないと分かりません。