6月12日(月)

この日は息子の食事用の椅子を買いに行かなければいけないと思っていたのですが、午前中にWangさんから電話があって、明日デンマークに出発するんだったら今夜うちに食事に来ないか、と誘われたので1日分の食材が残っているのをどうしようかとも思いつつ、ありがたくおじゃまさせて頂くことにしました。で時間を訊いてみると、1時に大学のオフィスに来ないかというので、ちょっと早すぎるなぁと思いつつも少し交渉して1時半に大学の研究室に私が行くということになりました。

まあ、そういうわけで椅子は21日に先延ばしにすることにして、大学に出かけたのですがその前にHerttoniemiの郵便局に寄って少し郵便物の処理をしておきました。大学に着いて早速Wangさんの部屋を訪ねてすぐにそのまま彼の自宅に行くことになりました。彼も少し前にようやく中国から家族(11歳の男の子と、奥さん)を呼び寄せることが出来たようで、そういえばあまり大学で見かけなくなってはいました。場所は55系統の途中にあるところで、68系統の技術博物館の停留所からもそれほど離れていないところとのことでした。

彼のアパートは、やはり大学関係者向けのものでしたが、家賃もかなり安く若い人たちが多く利用しているような感じでした。彼はホストであるトゥキアさんに探してもらったそうです。少し古いものの、部屋は4世帯が1つの広いリビングを共有してそれを囲むように配されており、各世帯が2部屋ずつ持つという感じのようでした。2部屋あるので、さらにそれを2人でshareして使っている人たちも結構いるようでした。また、地下にはサウナルーム、スポーツジム(卓球台もある)、別棟にはランドリーもあって、全て無料で使用できるとのことでした。着いてからお茶を出してもらったのですが、緑茶タイプのジャスミン茶でなかなかおいしかったですね。彼のhome townである湖南で作られているもののようでした。そのあとで昼食を出したもらったのですが、全て中華料理で、しかもフィンランドには良い青菜が売っていないということで、その辺に生えていたワラビや、菜の花を使って料理を作ってましたから、中国人のたくましさというか、したたかさを感じました。我々にはなかなか真似できないですね。ただ、確かにその辺に生えている草もおいしかったです。あと、豚足や骨付き肉などをうまく調理しておられましたね。

食事の後、彼と息子さんと私とで卓球などをして、その後色々話などをしていたのですがそこそこ遅い時間になってしまったので、さらに夕食まで出してもらうことになりました。(と言っても、わりと昼に食べたものと同じものを出してはおられましたけど。) ということで、結構帰りが遅くなってしまいアパートに戻ってきたのが21時過ぎになってしまいました。

帰宅後にとりあえず旅行の準備、散らかっていた食器類の片づけ、メール処理などを行っていたら軽く24時を過ぎてしまいました。ただ、メールをチェックしているとトゥキアさんから、ネヴァンリンナ・コロキウムで「ポスターセッションを、30分講演に変更しないか?」との打診があり、もちろん二つ返事でOKの返事を出しておきました。(その後どうなっているかは知りませんが。)いずれにしても、予想もしなかった展開にびっくりしました。翌日は朝5時過ぎに起きなければいけなかったので、早く眠りたかったのですがなぜか寝付けないので(まあ、最近遅くまで起きている習慣がついていたのでしょうがないんだけど)、しかたなく「裏の仕事」の最終報告を書き始めて、結局それが終わったら3時半を過ぎていました。その時点でひどく眠くなってきたので、ソファで少し寝ることにしました。