5月7日(日)
この日は翌日の講演に備えて予習をしておりました。最近はあまり一様完全性についてまじめに考えていなかったので、思い出すのに少し苦労しておりました。ただ、一様完全性の特徴付けの一つに、二次微分に関係する計量(私はとりあえず
q-計量と呼んでいます)とHahn計量との比較可能性があることが最近の研究で分かっていたのですが、Hahn計量もq-計量もあまりポピュラーなものではないので、双曲計量ではどうだろうか?と思って少し考えてみると、このq-計量と双曲計量が比較可能(comparable)であることが、面が
有界幾何を持つこと(これは“境界”が一様完全であることと同値)と等価であることが分かりました。このことは論文を次にreviseするときに盛り込んでおくべきことで、予想もしない講演準備の副産物になりました。