・thingvellir(本当は最初のthは一文字でpに似た文字を使います。濁らないthの発音)
ここはアイスランドで最初に国立公園に指定された場所ということで、ユーラシア大陸とアメリカ大陸のプレートの境目で、年間2cmずつ離れていっているとのことでした。そのために、大地溝帯を形成していて、帯状に地面が落ち込んでいて、境目の亀裂は大きな崖となっていて川はそこを滝となって流れ落ちるという光景が見られます(下の写真参照)。さらに、落ち込んだところには湖が生成されています。なお、この日は前日に起こった結構大きな地震のために、いくつかの道路が封鎖されたりしていて、ここでもハイキング道が途中で通行止めになっていて、ガイドからも崩れやすそうなところには近づかないようにと注意されました。ということもあって、滝のところには近づけませんでした。
なお、7月初めには、アイスランドのキリスト教伝来1000年祭というのがこの場所で行われるということで、その日には国中から10万人もの人が集まってきてセレモニーが行われるとのことでした。そのために大量の簡易トイレなど、多くのものが準備されている途中でした。
滝となって流れ落ちた水は(写真では見えませんが)溝のような部分を流れていきます
セレモニーが開かれる場所。アイスランド国旗が見えます
・Cave
バスではちょっと苦しいような舗装もされていない道路を通って次に行ったのは、1910年頃に処刑を逃れて10年間ここで暮らし、子供も生んだという女性がいたことで知られる洞穴でした。生まれた娘はまだアイスランドの老人ホームで今も存命だとのことでしたが。洞穴と言っても、人工のものでもともとは羊を避難させたりするのに使っていたようです。火山灰が固まっただけの岩なので、簡単に崩せるとのことでした。その女性が使わなくなった後も、酒の密造などに使われていて多くの男達が住んだりしていたそうです。
その後は、近くの川をちょっとした余興で、実際にジープで渡ったりしておりました。(こういうのを喜ぶ参加者も多いということなのでしょう。)
私が乗っていたジープとは違いますが
・Geysir
ここは日本で言う「地獄谷」のようなところで、いくつか噴気孔や間欠泉、火山性の沼が集まったところで、最も大きな間欠泉がGeysirと呼ばれているようです。高さは70mにも達するそうですが、最近はほとんど死にかけていて滅多に水は噴かないとのことでしたが。そのかわり、若い間欠泉が結構活発で10分間に1度くらいの割で水を噴いていました。
Geysirの上からの眺望(左が死にかけたGeysir, 右が若い方)
若い方のGeysirが噴きだしたところ
・Langjokull氷河
おそらく、このexcursion最大の目玉である、アイスランドで2番目に大きい氷河へのツアーです。後で訪れるGulfossを越えてさらに30分ほど、乾燥した高原を走るダートのような未舗装の道路を通ってやっと到着。着いたのは1時45分頃でしたでしょうか。スノーモービルでのexcursionは別途4900ISKが必要とのことでしたが、ガイドにうまく乗せられて車内のメンバーは皆参加するということで合意していましたので、私も特に拒否する理由もないので参加することにしました。(もちろん、参加を拒否することも出来ると思いますが、その場合は他の人がスノーモービルを楽しんでいる間、その近くをガイドしてもらうということになるようです。) 宇宙服のようなウェアを着用し、手袋やシューズを履いて出発。(私はシューズを貸してもらうのにサイズを確認しようと思って、履いていた登山靴を脱ごうとしたら「おまえはそれで十分だ」と言われたので、シューズは借りませんでした(^_^;)) ちなみに、そういう装備は業者がトラックで用意して待機しており、一定量の需要があるようでした。準備が出来たらさらに氷河の先端部までジープで移動してそこからスノーモービルに乗ってさらに奥の山頂を目指します。(と言っても、氷河の先端というよりは、単に万年雪の上という感じでしたけど。) 簡単な使い方の説明(エンジンの始動の仕方、アクセル、ブレーキなど)があって、実際に二人一組でスノーモービルに乗って移動しますが、私は行きがかり上スコットランド人の男性と一緒に乗ることになりましたが、彼も車やバイクの運転はしたことがない、と言っていましたのでちょっと恐ろしいペアが出来上がってしまいました(私も車やバイクの運転はしたことがなかったので)。最初は私が運転してみましたが、おっかなびっくりではありましたが、まあ慣れるとそれなりに付いて行けるくらいにはなりました。ただ、コーナリングでの体重移動が非常に難しく、慣れるまでどうすべきか分かりませんでした。しばらく走ってから、運転を交代してみましたが、なるほど体重移動は後ろの人間も協力しないと難しいことが分かりました(^_^;) どうも相手の方があまり体重移動に協力的ではなかったようで。いずれにしても、彼は非常に直線的に進むことが多くてすぐにルートを外れてしまうので、次の休憩場所でガイドの人から叱られてしまいました。ということで、そこから先は私が運転をしてルートを外れずについて行きました。山の上の方に来たところで休憩して、そこから少し別のルートで帰ることになりました。彼に運転にもう一度挑戦してみるか?と尋ねると、やってみるというので相棒と交代して運転をさせたのですが、エンジンをなかなか始動できず出遅れた上に、エンジンがかかってやっと発進できたら今度はアクセル全開にしてしまったのか、そのまままっすぐ岩山に突っ込んでしまいました。ということで、彼はガイドの人の後ろに乗って戻ることになり、私は別の人とペアを組んで戻ることになりました。その別の人は運転免許を持っているらしく、結構上手でした。途中の湖のほとりで休憩した後で、彼と運転を交代して私が運転を担当してみましたが、そのころにはだいぶ慣れて最高時速40kmくらいまでは出せるようになりました。ただ、ルート通りに行くと途中で巨大なわだちがあって、一度バランスを崩してひっくり返りそうになりましたが(^_^;) ということで、何とかこのスノーモービルのexcursionを終えて次の目的地に向かうことになりました。
いざ出動
最終到達地点からの風景。遠くに見えるのが実際の氷河
・Gullfoss
次に訪れたのは、Gullfossと呼ばれる巨大な滝で、着いたのは4時過ぎくらいでした。今の季節、この時間になると虹が見えやすいということで氷河からの帰りに立ち寄るというスケジュールになっているようです。実際にちょうど太陽がのぞいて虹が出ていました。滝に降りていくところで、外国人から声をかけられ、誰かと思えば空港から一緒にタクシーをshareしたカップルでした(^_^;) 氷河からの雪解け水がこの滝に流れ込んでおり、水量が豊かで非常に豪快な滝でした。高さは合わせて70mくらいだと思いますが、これだけの水量の滝は日本にはないでしょうね。まさに圧巻でした。遊歩道が滝のすぐそばまで付いており、かなり近くで滝を見ることができます。
虹がかかったGulfossの滝
すごい谷間を川が流れていきます
・?
次に向かったのはやはりGullfossの下流にある川沿いで、景観が非常に面白い場所でした。ここではアイスランド馬に乗れるサービスもあるようでしたが、我々のツアーはそこまではサポートしていなかったので見るだけでした。
水の色は白く濁っています
毛足の長いアイスランド馬
・Kerith(この最後のthは、本当はδに似た文字を使います。発音は濁ったthという感じ)
次に訪れたのは噴火によって作られた噴火口とその底にある湖でした。ここは20分ほど立ち寄っただけでしたが、赤い火山灰が印象的でした。
・Greenhouse (Hveragerthi)
ここが最後の目的地で、ツアー代金もここで集められます。地熱を利用した温室になっていてバナナなどの熱帯植物が栽培されています。少し長い休憩を取ってもらったので、ここで少しお茶などを飲んで過ごしました。このあとReykjavikの中心部に戻りますが、宿に戻ったのは8時頃でしたね。丸半日を費やしたということになります。楽しい一日でした。
中では栽培植物も販売されています
宿に戻ってから、近くのスーパーでヨーグルト、チーズ、ビールを買ってきてデンマークの空港で買ったパンと合わせて軽く夕食を取りました。ここではフィンランドよりさらに厳しく、普通のスーパーではかなり低い度数のビールしか販売してはいけないようで、私が買ったのも2.25%のビールでした。薄いのはともかくとしても、何か腐ったような味がして非常にまずかったですね(^_^;) なお、部屋は3階でこんな感じでした。
Guest House Aurora